社会人が選ぶ“働きたい企業”第1位は? 転職人気企業ランキング2025<総合>

「もし転職するなら、どの企業で働きたい?」というテーマで2025年2月にビジネスパーソン約5,000人に調査をしました。インフレや円安、大手企業を始めとしたベースアップといったニュースをよく目にします。そのほかでは、多くの企業がAIを活用した事業を行ったり、業務にもAIが浸透しつつあったりするなど、より人工知能が身近にもなりました。そういったニュースがあった中、多くの人から支持を集めたのはどのような企業でしょうか? 2025年の転職人気企業上位300社のランキングをチェックしてみましょう。

 

転職人気企業ランキング2025、社会人が選ぶ働きたい企業は? 1位トヨタ自動車、2位グーグル、3位ソニー、4位楽天グループ、5位キーエンス

転職人気企業ランキング2025<総合>の傾向

トヨタ自動車、グーグル、ソニーが6年連続のトップ3

2025年の転職人気企業ランキング<総合>では、1位が「トヨタ自動車」、2位が「グーグル」、3位が「ソニー」となりました。この3社の順位は2020年の調査から6年連続で変動がなく、どれも非常に高い人気を保っていることが分かります。

1位の「トヨタ自動車」は、総合ランキングを含めた全31の調査区分のうち、17の区分で1位になりました。投票ポイントも前回の5,038ポイントから5,899ポイントに伸ばし、2位の「グーグル」とのポイント差を前回の約1,000から約2,200へと広げました。選んだ理由(複数選択)を見ると、「企業の知名度が高い」「安定して長く働けそう」「経営者が優れていそう」などの点が評価されています。

2位の「グーグル」は、<男女別 女性>や<年代別 20代>など5つの調査区分で1位になりました。選んだ理由(複数選択)を見ると、「グローバルに活躍できそう」「職場環境・設備が良さそう」「新しいことに挑戦できそう」「柔軟な働き方ができそう(テレワークや地域限定社員など)」などの点が評価されています。

3位の「ソニー」は、多くの調査区分でまんべんなく評価を集め、6年連続で順位をキープしました。選んだ理由(複数選択)を見ると、「企業イメージがいい」「専門性やスキルを高められそう」などの点が評価されています。

トップ10に入った企業の業種を見ると、最も多かったのは「トヨタ自動車」(1位)や「ソニー」(3位)を始めとする「メーカー(機械・電気)」の4社で、これに、「グーグル」(2位)や「楽天グループ」(4位)の「インターネット・広告・メディア」の2社が続きました。
また、その中で前回から順位を上げたのは、「キーエンス」(前回9位→5位)、「任天堂」(前回8位→6位)、「伊藤忠商事」(前回16位→10位)の3社。2025年1月に8年ぶりとなる主力ゲーム機の後継機の発売を発表したことでも注目を集めた「任天堂」は、2023年の調査から3年連続でのトップ10入りとなりました。

AI事業への投資に積極的な企業が上位に。法人向けサービスを発表した楽天グループが4位

トップ30に入った企業の業種で最も多かったのは、「Apple Japan」(9位)や「ソフトバンク」(12位)を始めとする「IT・通信」の6社で、次に「メーカー(機械・電気)」の5社、そして、「味の素」(14位)や「サントリーホールディングス」(16位)などの「メーカー(素材・化学・食品・化粧品・その他)」が4社、「インターネット・広告・メディア」も同じく4社で続きました。

また、トップ30に入った企業の順位の変動を見てみると、「本田技研工業(Honda)」(前回21位→13位)、「味の素」(前回25位→14位)、「ファーストリテイリング」(前回26位→18位)、「明治」(前回35位→28位)などが目立ちました。

さらに、今回の調査では、AI事業へ積極的な投資をしている企業が上位に多くランクインしました。1位「トヨタ自動車」は2024年10月、「NTT」と共同して、自動車事故を減らすためのAIなどの共同開発を発表しました。2位「グーグル」は最先端のAI研究を推進し、2024年12月には「Gemini 2.0」(※1)をリリース。これを組み込んだ新たなOSや量子チップも発表しました。3位「ソニー」はエンターテインメント、医療、ロボティクスなど多岐にわたる分野でAI技術を活用(※2)し、特に、AI技術を用いたカメラや音楽制作、ゲームなどでの応用が進んでいます。4位「楽天グループ」の「楽天モバイル」は、2025年1月に法人向け生成AIサービス 「Rakuten AI for Business」を発表(※3)しました。